猫と学ぶ、はるまきの作り方

春巻ねこです。物語のようなものを書きます。書きながらの公開なので、随時加筆訂正しますが、大筋のストーリーは変わりません。この物語は、フィクション、です。

041 夫と子供の同級生の母親がダブル不倫を後悔した話

 

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〜 そこは世界の隅っこじゃない 〜

 

わたしは何年もタカユキが爆発した時の言動に悩まされていた。

でもね、わたしたちの夫婦関係は破綻していなかった。

タカユキがどんな都合のいい嘘をついていたのか知らないけど、破綻してなかったんだよ。

別れさせてもらえないと諦めてからは、わたしはずっと一緒にいるのだと覚悟して、色んな方法でタカユキのどろどろを抑え込んでいたんだから。

そもそもタカユキが、わたしと別れたくなかったんだし、わたしは諦めて一緒にいようとしていたのだから。

そして夫婦の行為もあった。

家族には日常があった。


あなたはそこに、餌をぶら下げて割り込んできた。

お互いが既婚者子持ちだと知っていたのに。


タカユキはすぐにのめり込んで、2年後にはそれまでのことを全部なかったことにして新生活を始めると決め、同時に別れてもお金がないから養育費は払えないと言って、家族をタダ同然で捨てようとしていた。

わたしが踏み込んじゃったけど。

 

わたし、踏み込んだ後、あなたとあなたの子供のために手を差し伸べてあげた。

でもあなたたち2人は共謀してわたしたち母子を傷つけ続けた。

 

タカユキが言ってた。

あなたが我慢できずに急かすからダメになったって。

愛だのなんだの言って急かすからって。

せっかくあなたと一緒になろうとしたのに、急かすからシロの不信感を煽ってしまったと。

バレないまま、別れられそうだったのにと。

別れるのがいつになろうと、いずれにせよ間違いなく老後はあなたと一緒になるはずだったのにと。

言ってた。

あとちょっとだったのにね。

 

あなたはわたしたち母子を昔の自分と同じ立場に置いた。

あなたがやったことは、自分がされて辛かったことの焼き直し。

別の家族を壊すこと。

 

タカユキを恨むことは過去の自分を否定することになるから、それは悔しくて出来ないの?

でもそのためにわたしを悪者にするのは、完全に間違ってるよ。

誰が聞いても、どうしてあなたがわたしに逆ギレするのか理解不能だと思う。

だってわたしたち母子はなーんにも悪いことしてないから。

あなたたちが自分たちの意思で始め、続け、バレて、自分たちでダメになったの。

わたし関係ない。

あなたは、すべての憎しみを、タカユキと自分自身に向けなくてはならない。

それがスジです。

ほかの誰かのせいにするのはもうやめなさい。

自分が悪いの。

あなたの自業自得なの。

 

そして、そのクズを甘やかし、避妊薬避妊薬で依存させ、家族を捨てさせようとした。

その辛さを知っていたにもかかわらずね。

そしてそれら全てがバレた今、自業自得を受け入れるほかないの。

 

「世界の隅っこで彼と手を取り合って生きている。

誰に責められても、愛し合う2人なら乗り越えられる。」

というような、ダブル不倫に溺れるような馬鹿どもにありがちなアホ丸出しファンタジー

ヘベレケやな。

アホ?

 

わたしは20年、誰も助けてくれない場所で諦めて生きるという孤独の中で過ごしてきた。

ちがうな、もっと長い間。

物心のついた頃からずっと、わたしのすぐそばに暴力があったから。

 

だからね、今回も、もし傷ついたのがわたしだけだったら、貰うもん貰ってすぐに消えてましたよ。

諦めるのは慣れてる。

でも、あなたたちバカップルは、わたしの大事な大事な子供たちを、深く深く傷つけてしまった。

 

ゆるさない。