猫と学ぶ、はるまきの作り方

春巻ねこです。物語のようなものを書きます。書きながらの公開なので、随時加筆訂正しますが、大筋のストーリーは変わりません。この物語は、フィクション、です。

042 夫と子供の同級生の母親がダブル不倫を後悔した話

 

When I Fall In Love

When I Fall In Love

  • Richard Wyands Trio
  • ジャズ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

〜また誘われたら…〜

 

踏み込んですぐの頃

「今なら別れられると思う…でも…また誘われたらしちゃうと思う…」

って言ってたね。

どの口が誰に対して何を言ってたんでしょう。

 

お互いがこんなクズだと、2年も付き合っててもわからなかったんだね。

腹が立ったら会わなきゃよかったんだし。

しばらく時間を置けば、忘れて行為に及びたくなるでしょ。

まあいいか及べりゃ、謝っとくか、ってなるでしょ。

 

夫婦じゃないから、契約もない。

子供もいないから、責任もない。

仕事仲間でもないから、喧嘩しながら一緒に働く必要もない。

無責任に、あくまで無責任に、恋愛してればよかったんだもんね。

お互いにそれぞれ家族がいるのにね。

 

「今なら別れられると思う…でも…また誘われたらしちゃうと思う…」

バレて怒られてるのに、こんなこと言える思考回路がまったく理解できない。

 

ぜんぶタカユキに向けての言葉だったんだな。

わたしと話してる時も、実はわたしを反射板とか伝言板みたいに使ってただけ。

土下座も、すみません別れさせてください!もそう。

本当はどう思ってるかは別として、パフォーマンスだったんでしょ。

気色悪いなあ、まったく。

 

でもさ、この前の電話で降参!したんだし、約束もあるし、もうさ、うちの家族の誰とも、目を合わせるのさえやめてくれる?

あの、いつもの手口のやつ、思い出して気分が悪いから。

じっと見るやつとか、目が合う寸前にそらすやつとか。

あざといんだよ、とにかく。

ほんとに気分悪いから、こっち見ないでね。

 

もしかして、未だにタカユキの言ってたことが、部分的には本当だったと思ってるの?

あなたと同類なんだから、分かってるでしょ?

 

でもね、あなたたち2人のことはどうでもいいの。

ほんと、クズのおじさんおばさんがベタベタしてるのほど、見てらんないものはない。

そうじゃなくて、わたしは、わたしの大事な子供たちに対して、なんとかしろと言ってるの。

あなたたち2人は、未来あるわたしの大事な子供たちに、一生をかけて償わなくてはならない。

罪を忘れてはならない。

浮かれきった中年男女に傷つけられた、わたしの大事な子供たちに、きちんと償ってください。

 

別れてから付き合えばよかったじゃん。

わたしと付き合いたいならまず離婚して、ってちゃんと言えばよかったじゃん。

どうして別れないまま付き合って、ここまで子供たちを傷つけなきゃいけなかったの?

関係しちゃったら、もうダメじゃん。

相手はもう優位に立っちゃうじゃん。

 

どうしてわたし、20年も別れさせてもらえなかったのに、こんな年になって子供もろとも捨てられなきゃいけないの?

 

子供たちの心は?