猫と学ぶ、はるまきの作り方

春巻ねこです。物語のようなものを書きます。書きながらの公開なので、随時加筆訂正しますが、大筋のストーリーは変わりません。この物語は、フィクション、です。

はるまき定食 三皿目

こんにちは。

春巻ねこです。

ここらでひといきのお時間がやって参りました。

 

春巻は、ペンネームにもしたはるまきがわりと好きで、中華料理を食べる機会には時々注文します。

熱々でカリッとしっとり。

ちょこっと付いてくるからしが、なんとも言えずいじましいです。

でも、春巻自身はそんなにはるまきを作ったことがありません。

というか、もしかしたら作ったことないかも。

そのくらい記憶にないです。

運動会のお弁当、はるまきトライしてみるか。

お馴染みのおにぎりとポテサラと卵焼き。

青い空、絆創膏、応援合戦。

そして大量のはるまき。

 

ところで春巻は、ラウンドアバウトのお話ひとつひとつに音楽を選んで付けています。

普段はあまり音楽を聴いたりはしないのですが、それぞれのお話にこれだと思う曲を探す作業は、けっこう楽しい。

このモヤモヤするお話を書いている春巻の心の、救いのひとつ。

シロの心も少しは休まるといいのですが。

 

あ、お手数で申し訳ありませんが、どうぞ音量にはお気をつけください。

 

つい先日、カウンターでラーメンを食べていて流れてきたピアノ曲に、ひとりでにポロポロと涙がこぼれていました。

特になんの感情も伴わず、いきなり。

しばらくしてから、春巻の心の欠けてしまった部分に、そのとき流れた音楽がすっぽりと収まったのだろうという気がしました。

欠けてしまった部分はもう戻りませんが、時々ある種の音楽が、春巻を少しの間だけ昔の春巻に戻してくれるのです。

もう戻れない故郷を想うような。

英語で言うmissingというやつでしょうか。

その気持ちに気づかぬまま、だからこそ止める間も無く、涙がこぼれたらしい。

音楽には、そんな力があるようです。

不完全なこの世界をメンドする、言わば絆創膏のような。

 

もしくはラーメンめっちゃおいしかったからかな。