猫と学ぶ、はるまきの作り方

春巻ねこです。物語のようなものを書きます。書きながらの公開なので、随時加筆訂正しますが、大筋のストーリーは変わりません。この物語は、フィクション、です。

029 夫と子供の同級生の母親がダブル不倫を後悔した話

 

Memories of You

Memories of You

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〜 メモリーズ・オブ・ユー 〜

 

どうして我慢できないんだろうね?

どうして現実を見据えられないの?

今までさ、自分のことや、身の回りで起こるすべてのことを、全部美談にしてきたんでしょう。

 

まさか自分が、子供の同級生の父親をたぶらかし、毎日その既婚男性と関係し、その既婚男性を依存させて家族を捨てさせるまで後一歩のところで、すべてバレてしまうなんて。

思ってもみなかったでしょう?

 

でも、その既婚男性の影に、20年ものあいだ自らの人生を諦めてまで、どろどろを押さえ込みながら男性の世話をし、仕事を支え、その男性の子供を産み育てていた女性がいたことは、想像しようと思えば出来たはずだよね。

あなたも前は、元夫の不倫相手である想像停止人間に苦しめられた立場だったのだから。

 

そしてなによりも、その既婚男性のなんの罪もない子供たちを、致命的なまでに傷つけるかもしれないことも、想像できたはず。

 

あなたは、そんなにたくさんの本を読み、映画を観たのに、なにひとつ心には入っていないね。

ぜんぶ教養のために「勉強」しただけ。

ぺらっぺら。

人間的な厚みがまったくない。

じゃないと子供の同級生の父親である既婚男性を誘惑したぶらかし、避妊薬避妊薬で依存させようとしたり出来るわけがない。

なんでもかんでも美化した恋愛の尺度でしか物事を認識できない人間。

そんな性質でさえ、「恋愛体質」などという訳の分からない気色の悪い呼び方をする人間。

 

「発情体質」と呼んでください。

わかった?

あなたの「発情体質」が、こんな多大なる迷惑を多くの人々にかけたの。

二度と、あなたがやったことを「恋愛体質」のせいにしないこと。

そんな風に逐一美化するから反省できないんだよ。

 

前にも書いたけれど、あなたほど下品な人間にタカユキ以外で会ったことはない。

いや、会ったことはあるけど、知り合いになったことはない。

タカユキだけは、若気の至り。

でも、わたしは彼に対する責任を全うしようとしていた。

 

子供の同級生の父親である既婚男性を誘惑したぶらかし避妊薬避妊薬で依存させたことについて、今はどう思ってるの?

ステキなメモリー

 

こんなにストレートな憎しみを浴びたことはないでしょう?

今後なにがどうなろうと、この憎しみは消えないよ。

そしてもし今後、あなたがわたしと約束した「タカユキとは一生連絡を取り合わない。一生タカユキの家族の誰とも関わらない」を破ったとしたら、わたしもあなたとの約束を、守り続けなくてもいいんだと思う。

 

スワイプで既読だけつけるなんてことが、よく出来るよね。

あなたがわたしに出来ることは、謝罪以外にないのに。

どうして逆ギレしたり、怒鳴ったり、無視したり出来るんだろう?

すごいな。