猫と学ぶ、はるまきの作り方

春巻ねこです。物語のようなものを書きます。書きながらの公開なので、随時加筆訂正しますが、大筋のストーリーは変わりません。この物語は、フィクション、です。

014 夫と子供の同級生の母親がダブル不倫を後悔した話

 

Unforgettable

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〜 忘れない 〜 

 

ウキウキわくわくドキドキの不倫旅行のパンフレット見ながら、好きだの愛だの信じるだの言うのって、さぞ楽しかったことでしょうな。

 

ところで、あなたの子供たちにはなんて言ってんの?

ちゃんと自分が不倫相手の妻子に何をしたか、説明した?

 

ママはあなたの同級生のお父さんと誘惑し合ってすぐに関係を持ち、ホテルは高いし、家は人目があるし、車は見つかるとアレなので、半年後には専用のアパートを借りてじゃんじゃん楽しんだよ。

 

って、ちゃんと話した?

 

相手の子供たちなんて、傷つこうが何しようがどうでもいいじゃん?

自分に正直に生きることが何より大事なんだよ。

 

って?

 

あー、不倫最高。

バレたって平気。

相手の奥さんを逆恨みして怒鳴りつけて睨みつけるだけだよ。

 

ってちゃんと教えてる?

 

なにが「いろいろあったから…」だよ。

なんもねーわ。

ただの無意味で無価値な変態の日々。

わたしたち母子を傷つけながらのね。

 

わたしは、ノンが泣いてたのを忘れない。

あなたみたいな、下品で、わがままで、冷酷な人間のために、わたしの大事な子供たちがどれだけ胸を痛めたか。

 

タカユキが、下品で、わがままで、冷酷なのは、もう20年も一緒にいたんだから、もういいんだよ。

知ってんの。

それでも大事な家族の一員だった。

 

でも、あなたという他人に、下品にわがままに冷酷に傷つけられたことを、わたしたち母子は忘れない。

 

わたしは忘れないし、いつかわたしが死んでも、子供たちが忘れない。