猫と学ぶ、はるまきの作り方

春巻ねこです。物語のようなものを書きます。書きながらの公開なので、随時加筆訂正しますが、大筋のストーリーは変わりません。この物語は、フィクション、です。

006 夫と子供の同級生の母親がダブル不倫を後悔した話

 

Body and Soul

Body and Soul

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〜 アパートを借りてた 〜

 

あなたのことを最後に切り捨てたのは、わたしだって言ったよね。

その意味もほんとにわからない。

なんでそんなこと言われなきゃいけないの?

あなたが、2年もかけて、わたしの心を変形してしまうほど傷つけた張本人なんですけど。

こんなことしておいて、わたしに何を期待してたの?

 

タカユキのお母さんという第三者を巻き込んで後戻りできなくさせたのもわたしだって言ったね。

お義母さんというわたしの家族に相談することの一体なにが悪いのか。

救済措置まで用意して様子を見たわたしを、2人して限界まで傷つけ続けたくせに。

 

それにわたし、あなたの家族になんかバラしましたっけ?

 

後戻りできなくさせたってどういうこと?

楽しい恋愛ごっこへの後戻り?

なんでわたしがあなたたちがそこに後戻りするお手伝いをしてさしあげなくちゃならないの?

 

何度も言いましたが、また言います。

あなたとタカユキが悪いのであって、わたしは何も悪くないんです。

そんな簡単なことが、まだわからないの?

どういう思考回路で何をどうやったらわたしのせいにできるのか。

 

あなたたち2人が借りてたアパートに、わたしが踏み込んでから半年後。

ゴールデンウィーク直前にいきなりやってきたあなたがうちで大暴れしたあと、玄関先で三和土に土下座して

「すみませんでした。別れさせてください。」

ってわたしに言ったから、今の状態になりました。

 

わたしは土下座しろとも別れろとも言ってない。

わたしは怒鳴ってもないし、手を出してもない。

あなたが、別れさせてと、自分の意思で、言ったの。

 

そしてすべては不可逆です。